Columnコラム

修復家の眼差し:森直義(森絵画保存修復工房 代表)

Vol.1 アンドリュー・ワイエスを見る
Vol.2 ミレー「晩鐘」を見る
Vol.3 「聖コルネイユ」を見る
Vol.4 もうひとりのヤン
Vol.5 どうしたら、修復士になれますか?
Vol.6 「洗浄」という難問
Vol.7 東京都庭園美術館 小客室アンリ・ラパン作壁画の修復
Vol.8 渾身の「1」-サルバドール・ダリ《テトゥアンの大会戦》移動展示の記録から-

修復家の小論:田口かおり(客員修復士/展覧会コンサヴァター)

1966年11月4日、フィレンツェーアルノ川大洪水の被害と復興の道のり

はじめに ― 洪水以前、洪水以降(before flood, after flood)-
1. 前夜 ― 11月3日-
2. 溢れた川 ― 11月4日-
3. 「天使」の誕生 ― 11月5日-
4. 荒れ果てた聖堂、水浸しの作品群、涙 ― 11月6日からの闘い-
5.修復家たちの奮闘①:ウンベルト・バルディーニとウーゴ・プロカッチ ―  (前編ー「救急病院」リモナイア修復所の開設)-
6.修復家たちの奮闘①:ウンベルト・バルディーニとウーゴ・プロカッチ ―  (後編―リモナイアでの修復作業)-
7.修復家たちの奮闘②:ウンベルト・バルディーニとヴィットリオ・グランキ ―  (前編—支持体移動と「フィレンツェは修復する」展)-
8.修復家たちの奮闘②:ウンベルト・バルディーニとヴィットリオ・グランキ ―  (後編—「支持体の構造の強化」そして「補彩」へ)-
9.修復家たちの奮闘③  :ディーノ・ディーニとエンツォ・フェッローニ ― 傷ついたフレスコ画群への介入-
10.修復家たちの奮闘④:チェーザレ・ブランディと「予防的修復」-
11.キリストの帰還 - 1976年12月14日-
12.「私たちは皆、洪水の申し子なのです」 - 1966年から2016年へ-
おわりに - 「保存された美 Bellezza salvata」の行方、そしてイタリアへの旅-